レベルスパンの調整(自動・固定・手動)

サーモグラフィカメラでは、温度分布を色調として表現します。
この色調の範囲を示したものをレベルスパン(カラースケール)といいます。

 

このレベルスパンの調整方法は以下の3種類があり、カメラによって選択できるものが異なります。

自動レベルスパン(オート) ロック(固定) 手動レベルスパン(マニュアル)
     
表示画面上の最高分布に従って最適なスケールで表示する。(随時更新される) 現在表示している温度スケール範囲で固定する。 温度スケールの上限値下限値を数値で指定し固定する。

自動レベルスパンと手動レベルスパンの比較

レベルスパン調整の特徴を確認するために、以下の手順で撮影を行います。

1. 冷たい水の入ったカップを撮影 2.1のカップ(小)の横に暖かい水の入ったカップ(大)を置き撮影

自動レベルスパン

レベルスパン調整を〔自動〕にした場合、
画面内の温度分布が等分に表示されるように自動でスケールを調整します。

左図. 冷たい水のカップのみ 右図.暖かい水のカップを置いた後

左図では10.5 ℃-25.2℃のレベルスパンで分布が表示されますが、
右図ではレベルスパンが12.0℃-49.8℃になります。
両図ともに小さいカップの表面温度は同一ですが、左右の図では、異なる色合いで表示されます。

>個別で対象物を評価する場合は、画像全体の温度分布が明確に出る自動レベルスパンが向いています。

手動レベルスパン

レベルスパン調整を〔手動〕にした場合、
レベルスパンのスケールの上限下限値を任意に指定することができます。

左図. 冷たい水のカップのみ 右図.暖かい水のカップを置いた後

レベルスパンのスケール範囲が指定した23℃-33℃に固定されるため、左図、右図を比較した際に
温度変化のある部分(大きいカップ)が違いとして明確になります。

>相対的に複数の対象物を評価する場合は、同スケールで表示する手動レベルスパンが向いています。