太陽光パネルの発熱調査用途でお使いになる前に

新たにサーモグラフィカメラを用いて太陽光パネルの診断をお考えの方は、以下の事項が、最適な機種をお選びいただくご参考になれば幸いです。

赤外線カメラの太陽光発電パネルの診断

太陽電池は太陽光の受光強度に比例した電力を発生させます。(光起電力効果)
通常、太陽電池素子であるセルは直列接続され1つのモジュールを成します。
さらにモジュールを複数接続し、1枚のパネルのようにしたものをストリングと呼びます。
太陽電池のエネルギー変換が正常に行われている場合はセル温度には変化がありませんが、何らかの原因により発電能力が低下すると、取り込まれた太陽光エネルギーは損失熱として留まるため正常なセルよりも高温になります。
また、パネル表面の汚れや影が映り込んだ場合、接続部の不良や断線など、様々な要因によっても抵抗が増加し、発熱します。

赤外線サーモグラフィを使うメリットと注意すべき点

メガソーラーと呼ばれる大型な太陽光発電システムをメンテナンスするには、1つ1つのセルを確認する方法では非常に費用と時間がかかります。
赤外線サーモグラフィを用いて全体的な温度傾向をイメージ化すれば、異常が疑われる箇所を効率よく絞り込むことができます。
ここで重要な点は、赤外線サーモグラフィでは、太陽発電パネル全体の発熱傾向を捉えることはできるが、そのホットスポットが全て異常であるとは言えないということです。
高温部が検出される原因には複数あり、その特定にはI-V特性測定などその他の計測器を用いて精密に検査する必要があります。

最適な機種選びのために

赤外線サーモグラフィは高額なものほど、素子数(画素数)が多くなる傾向にあります。
太陽光発電システムをどのように点検されるかによって、最適な機種の選定は異なります。
廉価な低画素カメラ(C2やE4)は、パネル1枚1枚を1-2メートル程度の距離からの測定するツールとしてお使いいただくのに適していますが、
メガソーラーなど大型の発電システムの点検を遠距離から効率よく行いたい方は、高画素タイプ(640×480ピクセル以上)をお勧めいたします。

無人飛行体(UAV・ドローン)について

フリアーシステムズジャパンでは、ドローン一体型の赤外線サーモグラフィAERIALもご用意しております。
法令等により、飛行場所などに制約がある場合もございますので、事前にご相談ください。